くらし情報『カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった』

カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった

へ突入するアレンジがあまりにも素晴らしく、会場のあちこちで「ウォー!」という雄叫びが上がる。〈いいんだよ分からないまま/曖昧な愛〉というフレーズをめいっぱいの力で歌うカネコの姿は、この日のライブの最初のハイライトだったと思う。

新曲「ラッキー」のインパクトもすごかった。ダブとサイケが混ざり合うような音像のなかで、浮遊感に溢れたメロディがたゆたい、現代詩のような歌が広がっていくこの曲は、カネコアヤノの新機軸と言えるかもしれない。音源よりも凄みを増した演奏も最高だ。

カネコアヤノ 野音ワンマンショー 奔放な創造性を反映した演奏と受け取る観客の関係性、ライブの理想の姿があった


19時近くになり、すっかり日が暮れた野音のステージを赤いライトが照らすなか、〈悲しみを消すための傷が絶えない〉という歌詞を持つ「こんな日に限って」へ。ここからはカネコアヤノの歌の力、そして、このバンドの奥深い魅力がさらに強く実感できるシーンが続いた。オーセンティックなロックンロール「カーステレオから」では、不安を吹き飛ばすような〈でっかい音の笑えるギター〉のパワーを歌とギターでダイナミックに表現。
さらに、洗練されたギターのコードが印象的な「ゆくえ」、ブラシを使ったドラム、繊細なギターのフレーズ、触れば壊れそうなメロディが溶け合う「月明かり」

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