今季をリードするのは川崎Fか?G大阪か? FUJI XEROX SUPER CUP 2021から読み解く
後半早々にはセンターラインから左ウイング三笘薫がドリブルで前進すると、ゴール前へ走った家長へ絶妙なパス。技巧派レフティはワントラップから右足で狙い澄ましたシュートを決めた。73分には登里、ダミアンとつないだパスから再び三笘が抜け出しラストパスを放つと、家長が今度はダイレクトに右足を当てて、ハットトリックを達成。
家長昭博(川崎フロンターレ)(C)Jリーグ
さらに90分に途中出場の小林悠のパスから抜け出した同じく途中投入された旗手怜央がシュート、GKの弾いたボールを4分前にピッチへ入ってきた齋藤学が押し込んだ。川崎Fは5-0のワンサイドゲームで史上最速優勝を祝ったのだった。
パトリック(ガンバ大阪)(C)Jリーグ
約1か月後の再戦となった『天皇杯』決勝ではスコアは異なるものの、またもや川崎Fの強さが際立った。“元日・国立・決勝”で最初の決定機を迎えたのはG大阪だった。5分、宇佐美貴史のフリーキックをFWパトリックが頭で合わせ先制ゴールかと思いきやオフサイド。G大阪が立ち上がりのチャンスをつかみ損ねると、試合は完全な川崎Fペースとなる。
三笘薫(川崎フロンターレ)(C)Jリーグ
攻める川崎Fと守るG大阪の構図が続く中、ついにゴールが生まれる。