『真実』はフランスを代表する女優陣と是枝演出の化学変化に注目
カンヌでの受賞によって、是枝監督作品は観られる機会が増え、海外の著名な俳優が出演したいと思うような状況が生まれている。フランス・日本共同制作となり、フランスで撮られた本作だが、監督は今回フランス映画だということを強く意識はせずに撮影に臨んだのだという。
カンヌで最優秀主演男優賞を受賞した『誰も知らない』や、『万引き家族』に代表されるように、社会における様々な問題をテーマに、シリアスでナチュラルな雰囲気の作品を手がけることが多い是枝監督。本作でも愛憎渦巻く家族の問題を描きながら、「自分の中でも最も明るい方へ振ろうと決めて現場に入りました」とインタビューで語っているように、その軽快なアプローチにも期待だ。
『真実』
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