2022年4月20日 07:00
斎藤工・上野樹里が信念を貫くために心掛けていること「社会に感じる違和感を大切にしたい」
今回、初めてNetflixの作品に携わったんですけど、最初、企画書で「映画のようなタッチのドラマ」とあったんです。テンポ感やセリフのトーン、映像のタッチはどうなるんだろう、と未知の世界に悩んでいたところに、斎藤さん演じる桧山がいて。
こういうトーンで、こういう世界観で作られていくのかなと、影響を受けて自分も亜季としてそこにいられたのかな、と思います。なので、斎藤さんは役者を続けてください(笑)
斎藤:ありがとうございます(笑)
亜季の存在はこの物語の主線だと思うんですよね。男性が妊娠したという状況からさらに踏み込んで描くには、妊娠した男性をパートナーに持った亜季やその周りの人たちがどう変化するのか、ということ自体が実は「ヒヤマケンタロウ像」を作ってくれているんですよね。
桧山と亜季のシーンは全体としてそこまで多くないんですけど、客観的に作品を観たときに、亜季のシーンで桧山を想起させてもらえることがあるんです。これは上野さんの懐の広さなんだな、と思いました。桧山という存在が映っていないときでも、桧山がそこにいる、と感じさせてもらえる場面がたくさんあって、「あっ、桧山を描いていただいてるな」