2021年12月24日 12:00
「喜びを思い出して、僕らと共にハッピーになって」『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』アダム・クーパー インタビュー
それとも、気にならなかったとか?
興味深い質問です。僕は初演でスワン/ストレンジャー役を3年ほど演じてやめました。なぜなら、自分がその役以外のものとして見られなくなるからです。特にイギリスではその傾向が強かったですね。日本公演で再びスワンを演じましたが、それはやってよかったです。なぜなら日本のお客さんはありがたいことに僕をこの役と決めつけず、様々なジャンルや役での僕を受け入れてくれるので。僕が最後にスワンを演じたのは2000年。イギリスではその後6年くらいはまだ、そのイメージに縛られていました。
しかし段々ミュージカルに比重が移り、なんとかイメージから抜け出せて、今ではイギリスでも俳優として見られるようになりました。
――ドンは、アダムさんが初演から作り上げてきた役。しかしついに今回が最後になると聞きましたが、本当ですか。
はい。このプロダクションで10年、違うバージョンでも演じていますから、ドンをもっと長く演じてきました。本当に大好きな作品ですが、そろそろ次に進む時です。
――この冬、イギリスの『コーラスライン』でザック役を演じられるとか。ぴったりだと思います。
僕も楽しみです。