2021年12月24日 12:00
「喜びを思い出して、僕らと共にハッピーになって」『SINGIN' IN THE RAIN ~雨に唄えば~』アダム・クーパー インタビュー
新たな挑戦へ
――バレエとミュージカルのダンスの違いについて。バレエのキャリアがある方はミュージカルのダンスは楽々とできそうな気がしますが、いかがですか。またバレエダンサーとしてのキャリアはミュージカルで強みとして活かされていますか。
バレエとミュージカルのダンスは全く違う踊りです。バレエダンサーは基本バレエしかやらず、非常に特化されたスキルです。一方、ミュージカルは作品によって踊りのスタイルが様々。『SINGIN’ IN THE RAIN ~雨に唄えば~』なら、タップ、ジャズ、バレエ風の踊りと何種類ものスキルが必要です。またバレエに歌と台詞はありませんが、ミュージカルは踊り終わった後にすぐ喋ったり歌ったりしなければいけません。
僕を配役することで、バレエ寄りの振付が可能になるというのはありますね。ふたりでペアになって踊るパ・ド・ドゥができるとか、独自の色が出せる時もあります。
――『マシュー・ボーンの白鳥の湖』の初代スワン/ストレンジャー役として一世を風靡したアダムさん。最高のハマり役でしたが、そのイメージは強烈でした。その後、スワンのイメージから脱するための葛藤はありましたか。