2022年3月9日 18:00
いよいよ明日開幕!「第17回大阪アジアン映画祭」見どころ紹介【前編】
──ジェームス・リーとかピート・テオとか、あの世代のクリエイターも出演しているみたいで。
暉峻:タイトルはいかにもアクション映画っぽいですが、実際にはいつものタン・チュイムイを発揮した作品ですね。もう一つ有名な名前では『ママの出来事』のキーレン・パン。『29歳問題』(OAFF上映題『29+1』)の監督ですね。物語の中心はママを演じるテレサ・モーなんですが、その息子役とママがマネージャーとして育てる新人歌手役が香港のアイドルグループ「MIRROR」のメンバーで。OAFFが世界初上映になるんですけど、本国でえらい騒ぎになっているようで。映画祭トレーラーのヒット数が普通じゃないくらい伸びています。
──今、香港の映画館がコロナで閉まっているからですかね。
香港国際映画祭も開催されてないし。
暉峻:それももちろんありますが、最近香港の映画人がOAFFを重視してくれるようになって。注目作をワールドプレミアで出してくれようとするところがいろいろ出てきているんですよ。『はじめて好きになった人』は監督がふたりいますが、ほぼどっちも新人監督で。女性同士の同性愛を描いた作品なんですが、今年はそうした方面の題材が多いのもひとつの特徴ですね。