浮所飛貴の柔らかな眼差しが 『胸が鳴るのは君のせい』場面写真&撮影現場オフィシャルレポート公開
そのさじ加減が鍵となる難しい役どころのため、カットがかかるたびに浮所は声のトーンや表情、顔の向き、体勢、歩き方まで細かく相談をし、監督と2人3脚で“有馬隼人”という役を作る。
役との向き合い方については「自分がどう映っているか第三者の方に見ていただくことも大切だけど、自分自身の演技を見ることで成長できることもあると思う。自分の演技を見て、違うなと思った部分があれば監督にお願いしてもう1回撮らせていただいたり、やるならとことん徹底的に詰めたいと思って取り組みました。」と語るなど、本作に対する浮所の熱量も伺えた。
また白石聖が演じる篠原つかさは、有馬に告白し玉砕ししても決して諦めずに有馬を一途に思い続けている、ピュアな魅力にあふれたヒロイン。白石自身は「少女マンガの王道のヒロインというよりも、かっこいいヒロイン。フラれても有馬を一途に思い続ける姿は『ロミオとジュリエット』の逆バージョンに見えました」と役を分析しながら、不意打ちの優しさにときめくきゅんとした表情や、片思いの切なさを思わせる儚げな視線など、恋するつかさの心の変化を絶妙に演じ分ける。重要なシーンでは気持ちを切り替え、少し離れたところでじっと集中力を高めている白石の姿は、演じるつかさの芯の強さと通じるようで、まさに白石とつかさがリンクしている様だ。