2021年10月4日 12:00
真彩希帆、目指した夢にまた一歩近づく新たな挑戦。ミュージカル『ドン・ジュアン』にかける思い
私にとっては恩師でもあり、恩人でもあり……。その恩をどうやってお返ししていこうかと常に考えています。言葉で何かを言われたりはしていませんが、私は生田先生をとても信頼していますし、逆に、真彩希帆という役者を信頼してもらえていたら嬉しいなと思います。
ドン・ジュアンとマリアの関係性は、情熱的な一目ぼれではない
――演じるマリアは、どんな女性ですか。
私が観た『ドン・ジュアン』のマリア像からずいぶん変わって、一筋縄ではいかなくなっています(笑)。でも、より人間らしくなっている。今思っているのは、マリアという女性は常に自分の心、自分の感じるものに素直でありたい人。そして「それは本当に自分が望んでいることか」と自分の心に問うているような人なのではないかと感じています。
マリアは元々ラファエルの婚約者で、ラファエルも嫌な人ではなく、一緒に暮らすのも悪くない相手。でも「本当にこの人なのだろうか?」という気持ちもある。そんな時にドン・ジュアンに出会うんですね。
――はい。
マリアは、自分のパーソナルスペースが狭い人間だと思うんです。自分の大切にしている場所、例えば心の中や、仕事場だったり簡単に人に入ってきてほしくない。