「中野にあなたの故郷が生まれます」ノックノックス『おぉーい。』ヤストミフルタ×藤谷みきインタビュー
──ノックノックス作品の魅力ってどんなところにあると思いますか? 多くの作品に出演されている藤谷さんにお聞きしてみたいです。
藤谷「一緒に観てみようよ」と子どもにも安心して声をかけられる優しさがありますよね。この時期の上演では新型コロナに対して言いたいことを含んでいる。でも伝わるメッセージは攻撃的じゃないんです。ノックノックスの作品にこれまで数本出演してきましたが、どれも共感したり、ホッとしたり、慰められたり。成分の70%が「優しさ」でできている感じがしますね。
ヤストミまとめると、ノックノックスは解熱鎮痛剤ってことでよろしいですか?(笑)
藤谷あはは!(笑)
客席にいる子どもの顔を思い浮かべたら、優しい物語になった
──『おぉーい。』はコロナ禍を意識して書かれたんですか?
ヤストミ書き始めの1週間は意識したんですが、気にしなくなりましたね、これまではわりと、課題として取り上げたい直接的なキーワードを劇中に登場させていたんですよ。
でも今回は入れませんでしたね。
──台本に「コロナ」の文字は見当たりませんでした。
藤谷そうですよね。完成した台本からは、まったくコロナを感じなかった。