2023年9月25日 18:00
Bialystocks、全国ツアー最終公演レポート。ライブバンドとして新たな進化を示した濃密なステージ
Photo:Kana Tarumi
Bialystocks(ビアリストックス)が9月10日(日)、全国ツアー『Bialystocks 2nd Tour 2023』の追加公演を東京・EX THEATER ROPPONGIで開催。ジャズ、フュージョン、AOR、ハードロックなどを融合したハイブリッドな音楽性、奥深い感情的な物語を想起させる歌を軸にした濃密なステージを繰り広げた。
2019年、映画作家でもある甫木元空(Vo)の監督作品『はるねこ』の生演奏上演をきっかけに結成されたBialystocksは、甫木元のエモーショナルな歌唱、そして、菊池剛(Key)による普遍性と前衛性を併せ持ったサウンドによって注目を集め、2022年に1stアルバム『Quicksand』でメジャーデビュー。2度目の全国ツアーで彼らは、ライブバンドとしての新たな進化を明確に示してみせた。
開演を告げるSEは、レコードノイズが混じった、ノスタルジックなピアノの旋律。〈グランパーで どっかめざして〉というフレーズが聴こえてきた瞬間、緞帳が左右に開き、大きな拍手と歓声が巻き起こる。静寂なオープニングは激しいドラムのフィルによって一変。