2023年9月25日 18:00
Bialystocks、全国ツアー最終公演レポート。ライブバンドとして新たな進化を示した濃密なステージ
爆発力をたたえたバンドサウンドによって心地よい解放感を生み出した。
しなやかなファンクネスをたたえた「コーラ・バナナ・ミュージック」、美しいファルセットボイスが響いた「花束」、ジャズのスタンダードのような雰囲気を備えた「またたき」と色とりどりの楽曲が連なっていく。サポートミュージシャンの朝田拓馬(Gt)、Yuki Atori(Ba)、小山田和正(Ds)、秋谷弘大(Syn/Glo/Gt)、オオノ リュータロー(Cho)、早川咲(Cho)によるアンサンブルも素晴らしい。
「ツアーに出て2カ月。東京、札幌、福岡、大阪、名古屋、今日は最終公演です。ぜひとも一緒に楽しんでいただけたらなと。よろしくお願いします!」(甫木元)というMCの後も、ジャンルを横断しながら、繊細さとダイナミズムを併せ持った音楽世界を創出した。カントリー音楽の要素を取り入れた「Emptyman」では、アコギ2本とウッドベースを中心にオーガニックな音像を描き出す。
「ただで太った人生」はオルタナフォーク的なアレンジが施され、「差し色」のエンディングでは、Yuki Atoriが数分間に及ぶジャズ/フュージョン系のソロ演奏を披露。