相変わらず生き残るためのルールを几帳面に考え、実践しています。“ルール2:ゾンビは2度撃ちして(ダブルタップ)止めを刺せ”、とか。前作で32あったルールは、その後の学習の成果で、どんどん書き加えられていきます。
最初の、コロムビア映画のトレードマーク、自由の女神をまず茶化すところから始まって、廃墟と化したホワイトハウス、プレスリー博物館など、舞台は選びたい放題。ゾンビもT-800と呼ばれるターミネーター風だったり、IQが高いのはホーキングとよばれたり、全篇ポップに遊びまくります。あ、前作で確か死んだはずのビル・マーレイも……。
ウィチタ役のエマ・ストーンは前作のあと、『ラ・ラ・ランド』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、タラハシー役のウディ・ハレルソンは『スリー・ビルボード』で評価され、メインキャスト4人はすっかりビッグネームになったのですが、こういうおバカさん映画だからと気を抜いていません。面白かったあ、と映画館を出て、後に頭に残らない、これは万人向きサタデー・ナイト・ムービー、最高です。
『決算!忠臣蔵』
大石内蔵助というのは几帳面なひとで、赤穂藩が取り潰しにあったあとの収支をきちんと帳簿につけていたそうで。