2024年5月23日 12:00
バレエ団、最年長ダンサー、ロバート・カーターとバレリーナ芸人松浦景子による、バレエと笑いをめぐる真剣対談!【後篇】
女性ダンサーにとっては本当に難しい役柄ですし、トウシューズでの動き、ポワント・ワークが大変なうえに、上半身は細胞から集中して向き合わないといけない作品。それを長い間踊られてきたというのは、本当に大変なことだと思います。
ボビー毎回、どうしたら向上できるのか、いつも振り返って考えているんです。
松浦どうやって女性ダンサーとしての動きを研究しているのかも、気になります。
ボビー僕はユーリー・スミルノフという名前で男性役も踊っています。以前は『海賊』や『ドン・キホーテ』なども演じていましたが、現在、男性役として踊っているのは『白鳥の湖』のロットバルトだけで、オルガ・サポーツォヴァという名で女性ダンサーの役柄を踊ることのほうがより多く求められています。女性役については、とくにひとりのバレリーナからインスピレーションを得ているわけではありません。いろんなダンサーのいろんな演目を見て研究するんです。
また、毎回同じではつまらないですから、ところどころにちょっとした変化を加えてもいます。
松浦よくお客さまから「綺麗って言われるのと、笑い声と、どちらが嬉しいですか?」って聞かれるんです。私はもちろん、両方とも嬉しいのですが、実際は笑い声が70%くらいだと嬉しいなって感じます。