『映画 ギヴン 海へ』で今井文也&坂 泰斗が感じたこと「人間って変わるんだな」
がこの作品の色
――そんな『柊mix』を経て、今回はどのような演技プランで取り組まれたのでしょう?
坂この作品全体を通して言えることではあるんですけど、意味のあるセリフに大きく意味を持たせないようにはしています。
アニメーションで我々ができることって声だけなので、声の強弱だったり、含みを持たせたりすることは可能なんです。でもこの作品の色として、それはしていなくて。みんな普通に生活している中で、意味のあるセリフを立たせようとしないじゃないですか。意味合いとしてめちゃめちゃ重要なセリフだけど、そこにどのように重きを持たせるのか、については逐一確認してやらせていただきました。
今井SEとかBGMとかも入りますしね。
坂それによって何気なく言っていても、より印象に残ったりもします。音響監督だったり監督たちが全ての音を含めてのプランで考えてくださっているので、確認する中で初めて繋がったりもするんですよね。
一緒に作っているな、という感覚はすごく強かったですよね。
今井台本を読み解いていく中で、彼らのキャラクター性がわかるなとか、こういう意味合いで言っているんだろうな、みたいなところは、やっぱりある程度汲み取って読むところもありました。