展覧会は全7章構成で、そのうちの3章がピカソ作品を紹介するものだ。
ほかにもベルクグリューンが敬愛したピカソと同時代の画家たち、クレー、マティス、ジャコメッティ、さらに彼らが共通して師と仰いだセザンヌらの作品が紹介される。ベルクグリューン美術館の設立以来、館外でまとめてコレクションが紹介されるのは初めてのこと。巨匠たちのまだ見ぬ作品に出会うことができる貴重な機会だ。
『日中国交正常化50周年記念兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~』上野の森美術館
会期:2022年11月22日(火)~2023年2月5日(日)
※12月31日(土)、1月1日(日) は休館
「第Ⅱ章 統一王朝の誕生―始皇帝の時代」展示風景
紀元前221年、始皇帝により史上初めて中国大陸に統一王朝を打ち立てた秦と、紀元前202年、劉邦によって再び中国を統一した漢。中国の基礎を確立したと言われるこの秦漢両王朝の中心地域であった陝西省の出土品を中心に、日本初公開となる貴重な文物を含む約200点で悠久の歴史を紐解く展覧会が上野の森美術館で開催されている。
一番の見どころとなるのは、兵士や馬をかたどった像で、陵墓に収められた兵馬俑の展示だ。