約8000体が埋蔵されていた秦の始皇帝陵の兵馬俑のうち、高位の武官をかたどった高さ196cmの「将軍俑」をはじめ、「騎兵俑」「武士俑」など等身大の兵馬俑がずらりと並ぶ展示空間は圧巻。顔の表情や身に着けた鎧にいたるまで驚くほどにリアルに再現された「俑」は1体ずつリアケースに収められており、180度、どの角度からもじっくりと鑑賞できるのもうれしい。
同展では始皇帝陵の兵馬俑だけでなく、戦国時代、秦、漢とそれぞれの時代の兵馬俑に注目。なぜ戦国時代は極小だった騎馬俑が、始皇帝陵の等身大の兵馬俑となり、漢代では再び小さくなったのか。その知られざる理由についても紐解いていく。
『ヴァロットンー黒と白』三菱一号館美術館
会期:2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日)
※月曜日、12月31日(土)、1月1日(日) は休館(1月2日(月)、1月9日(月)、1月23日(月)は開館)
フェリックス・ヴァロットン《お金(アンティミテⅤ)》1898 年三菱一号館美術館
丸の内の三菱一号館美術館で開催されているのは、19世紀末のパリで活躍した画家フェリックス・ヴァロットンの木版画に焦点をあてた展覧会。