【『スリル・ミー』キャスト対談第2弾】 成河×福士誠治 ~“資本主義の病”を描く旅人ペア~
だから今回も、“再演”でも一から作るのでもなく、前回からの“続き”だと思って臨むつもり。その価値があると思える限り、まだまだ何年もやれると思ってます。
福士そこには性格の違いがあって、僕は芸術追求タイプのソンちゃんと違って燃え尽き症候群タイプだから、1回1回「終わったー!」ってなるんですけど(笑)。
成河もちろん僕も、その都度燃え尽きながらはやりますよ(笑)。でも少し時間が経って、自分たちが描いた絵を俯瞰で見ながら創作を続けられるって、贅沢なことじゃないですか。
福士渦中にいるとどんどん描き足していっちゃうけど、俯瞰で見ると消しゴムで消せるからね。邪魔だったものを消して、作品を研磨するイメージで臨めたら、とは僕も思っています。
成河そうそう。
そういう意味では“再演”じゃなく、“リクリエイション”っていう言葉がふさわしいのかなと思いますね。
プライベートは大嫌い!? でも似ているところがいっぱいあるふたり
──ふたり芝居ということで、お互いの信頼関係が大事になってくると思います。おふたりは前回が初共演でしたが、どのように信頼関係を築いていかれたのでしょうか。
成河一緒にいっぱい旅行をしました! …嘘です、1回も行ってない(笑)。