【『スリル・ミー』キャスト対談第2弾】 成河×福士誠治 ~“資本主義の病”を描く旅人ペア~
福士そ、僕たちはゴールのない“旅人”(笑)。
成河本当、似てるところがいっぱいあるふたりだよね。プライベートは大っ嫌いだけど!(笑)
福士あはははは! それめちゃくちゃ面白い、すげー“垣根”あるじゃん(笑)。
──大っ嫌いなんですか(笑)。
成河大っ嫌い。ははははは! いや、プライベートを知らないんですよ(笑)。福士そうそう、旅公演でちょっとご飯食べたりはあったけどね。
成河結局ふたりとも“旅人”だから、それぞれ自分の時間が大事なんです(笑)。
福士たとえば夕方5時くらいに偶然会って、お互いその後の予定がなかったら、「飯行こう」って絶対なると思うんです。で、そうなったら多分、ずーーーっと話し続ける(笑)。
成河そうだね、半日くらい(笑)。
福士でも実際には、お互い6時くらいから予定があったりしてすれ違うことが多い。仕事に対する姿勢も、プライベートも“旅人”なふたりなんです(笑)。
1ミリでいいから“正解”のその先へ
──前回の公演を通して、演出の栗山民也さんにはどんな印象をお持ちですか?
福士僕は結構、いい意味での“してやられた感”がありますね(笑)。前回の時点で既に色々な人がやってきていた作品ですけど、成立さえしていれば同じ動きじゃなくてもいいじゃんと思って、ソンちゃんと色んな動きを提示したんです。