あのHBO®から新たな名作ドラマが!『ペリー・メイスン』に期待したい5つの理由
これによって、権力の腐敗の構図をじっくり見せることができたばかりか、現代の“Black Lives Matter゛運動に通じる人種差別の歴史にもスポットを当てることが可能となった。もちろんキャラクター描写も深みを増し、メイスンの人間性に加え、後に彼の秘書となるデラ・ストリートとの交流や、同じく後に彼の片腕となるポール・ドレイクの黒人であるがゆえの苦悩などがきめ細かく描かれ、多様性とリアリティが息づいた。さらにHBOと組んだことで、スクリーンと同様の自由な表現を追求できるし、過激な描写も可能に。これはまさに、ダウニーとHBOの幸福な出会いと言えるだろう。
※【特別映像】海外ドラマ『ペリー・メイスン』人物紹介
主要な登場人物
ペリー・メイスン
(マシュー・リス)
腕利きだが、貧しい私立探偵。離婚した妻との間に一児あり。寂れた牧場で孤独に暮らしながら、ヒスパニック系の愛人とアルコールに慰めを求めている。第一次世界大戦に従軍していたが、ワケアリで除隊。
戦時中の悲惨な体験のフラッシュバックに悩まされている。
EB・ジョナサン
(ジョン・リスゴー)
メイスンの雇い主である自信家の弁護士。