「地下芸人をやってたけど 寄席演芸に答えがあった」鈴々舎馬るこインタビュー
お笑い好きで、上京した当初はコンビを組んで『M-1グランプリ』に出場するが、伝統芸能、寄席演芸に可能性を感じて落語家となった鈴々舎馬るこ。古典落語、新作落語という枠にとらわれず、独自のアレンジで大爆笑をかっさらうスタイルは唯一無二。落語家として初めて『FUJI ROCK FESTIVAL』に登壇したり、プロレスのリングアナウンサーを務めるなど、多才ぶりを発揮する馬るこ師匠のインタビューをお届けします。
──落語を職業に選ばれたきっかけを教えて下さい。
1980年生まれなのでダウンタウン世代で。我々の世代でお笑い好きはダウンタウンみたいな芸人になりたいとみんな思っていた時代。上京して、大学生という身分を手に入れて、新聞奨学生になって住居と幾ばくかの給料が出るので、土日を使って、今で言う“地下芸人”をやってました。当時は養成所も学費が高くて。
第1回の『M-1グランプリ』に出たけど1回もウケなかった。「これはダメだ」と思ってコンビ解散して、伝統芸能とか寄席演芸の世界に答えがあるんじゃないかと。ネタうんぬんよりも実力をつけなきゃと、図書館に行って落語のCD聴くとか寄席に行くとかを始めました。