2022年8月25日 12:00
【松田龍平】40歳を前に思うこと。『連続ドラマW 鵜頭川村事件』インタビュー
――『同期』は松田さんにとっても、連続ドラマ初主演作ですが、当時の思い出などはありますか?
松田『同期』に入る前に入江さんの『SR サイタマノラッパー』(08)を観ていたからそのイメージが強くて、男臭い刑事ドラマをどう撮るのか想像できないところがあったんですけど、撮影ではあえて外すようなこともなく、きっちりと撮っていて意外だなと思った記憶があります。
実はあの撮影で、自分の中にある違和感みたいなものをそのままにしてしまった瞬間があって。その瞬間を今回11年ぶりの入江さんと、また違う面持ちでやってみたいなって思っていました。そういう意味でも力が入っていたと思います(笑)。久しぶりにやってみて自分自身気づくことが多くて、いろいろ本当に面白かったです。
――本作の放送・配信を伝える第一報のリリースで、入江監督について「クセの強さは相変わらずでした(笑)」とコメントされていましたが、どういう部分に入江監督のクセの強さを感じたんでしょうか?
松田それは、ふざけてました。いや、クセがないところがクセというか。入江さんはどちらかと言うと自分のイメージを役者に当てはめるのではなくて、役者が表現したいものを淡々と撮る監督なんじゃないかなって、今回撮影していて思いましたね。