木戸大聖の夢を叶える秘訣「夢があることに自信を持つ」
問いかけると、意外にも「頑張らないことを、頑張ったかもしれません」との返答。
「この写真集のために! とか、撮影に向けて調整しなきゃ! とか、そういった意識を持たないようにしていたかもしれません。せっかくの写真集だし、と思って気合を入れて、かっこよく美しく……って思いすぎちゃうと、自分を見て! って感じになりすぎちゃうから。なるべく現地の景色や、その場の雰囲気に溶け込んでいる自分、ただそこに存在している自分……って意識を持つようにしていました」
木戸大聖 1st PHOTOBOOK『HANA-UTA』
撮影:田尾沙織
ワニブックス刊
ありのままの自分。自然体な自分。それは、木戸の役者としてのポリシーにも通じるのかもしれない。「映画やドラマの撮影のときに、自分だけを見て! っていうお芝居はしない」と本人も語るように、彼の映り方はどこまでも自然だ。
写真集にも、あえて一輪の花だけをクローズアップしたカットが混じる。
それはまるで、映画やドラマに一瞬だけ映り込む、景色をとらえたワンシーンにも似ている。
「写真集の撮影だけど、どこか映画やドラマでお芝居をしているような感覚がありました。夜の街並みや、暗い雰囲気のバーで撮った写真もあるんですが、イメージは『人間失格』(笑)。