くらし情報『原点に立ち返りつつ未来を見据える! 世代を牽引する旗手・阪田知樹が節目に贈る王道プログラム』

2022年12月26日 12:00

原点に立ち返りつつ未来を見据える! 世代を牽引する旗手・阪田知樹が節目に贈る王道プログラム

それも素晴らしいのですが、オルガンの音をわりとそのままピアノに移していることもあって、かなり音が多いんですね。もうちょっと音を減らして美しく仕上げられるのではないかと思って、あらためて編曲しました。

編曲したのはコロナ禍が始まって1か月ぐらいの頃。先が見えない状況の中で、希望を見い出したのがバッハの音楽だったんです。もちろんブゾーニの編曲があることは知っていたので、彼へのオマージュも含めつつ《シャコンヌ》につなげます。編曲自体も、ブゾーニのスタイルを踏襲して、ロマン派寄りのスタイルで編曲しています。

この編曲を初めて公の場で演奏したのが前回のリサイタル、2021年10月のサントリーホールのアンコールでした。今回はその曲から始めようと。
“つながっている”という意味もちょっとあったりします」

原点に立ち返りつつ未来を見据える! 世代を牽引する旗手・阪田知樹が節目に贈る王道プログラム

阪田知樹 (c)Ayustet

ここぞという節目のリサイタルではほぼ必ずベートーヴェンのピアノ・ソナタを弾くという阪田。今回は第23番《熱情》だ。

「《熱情》は、10年間お世話になったパウル・バドゥラ=スコダ先生のもとでじっくり勉強した曲のひとつです。先生とはたくさんのベートーヴェンのソナタを勉強しました。

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