くらし情報『『ジョーカー』日本語吹替えを担当した平田広明、「僕の代表作のひとつになる」』

2020年1月27日 18:00

『ジョーカー』日本語吹替えを担当した平田広明、「僕の代表作のひとつになる」

売れないコメディアンで母と暮らすアーサーが、徐々に狂気の淵へと転落していき、やがて悪のカリスマ“ジョーカー”となるさまを描く本作だが、特に平田が戦慄を覚えたのが、アーサーが犯す殺人そのものではなく、その後のある行動だという。

「通常の映画では、何か(きっかけとなる)事象が起きて、亀裂が入って、対立があって、ピークに“殺し”が来るというのがだいたいのパターンだけど、この映画は殺しでもまだピークが来ない。(殺人の直後に)無意識にって感じで所在なさげにふたつ、みっつダンスのステップを踏むところに彼のピークが感じられて“怖ぇな、撃った後に踊るんだ……?”と思いました」

アーサー役でゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)を受賞し、アカデミー賞の最有力候補とも言われるホアキン。これまでも『8mm』『裏切り者』といった作品で彼の声に日本語をあててきた平田だが、今回のアーサー役の彼を見て「(過去のホアキンの面影を)何ひとつ思い出せなかったですね、別人ですもん。え?これホアキン・フェニックス?」と驚きを禁じえなかったと振り返る。アーサーの独特の、そして状況によって変化していく“笑い声”が非常に印象的だが、吹替をする上で、むしろ難しさを感じたのはそうした特徴的な部分ではなく、むしろごく普通の日常のシーンでの何気ない会話ややりとりだったという。

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