くらし情報『『ジョーカー』日本語吹替えを担当した平田広明、「僕の代表作のひとつになる」』

『ジョーカー』日本語吹替えを担当した平田広明、「僕の代表作のひとつになる」

「静かにごく普通の日常を送ろうとしている、良きアーサーはどこにでもいそうな気の弱い人間なんですよね。そんな何の取柄も華もない男にリアリティを持たせるのが実は一番難しいんです。“普通”って何だよ?という話で、乱暴な言い方だけど、お腹から声を出して笑うのは誰にでもできるんですよ。何でもない芝居を何でもなくできるのが極みだなって思います。わりと最初の方のシーンで、彼がボソッと“つらいな……。もうたくさんだ”と言うんですけど、彼の芝居ってそれだけで(観客は)見てもいないいろんなつらいシーンを想像できちゃうんですよね。ホアキンは表情も込みでやっているけど、こっちは声だけなんだぞ!って言いたくなります」

2008年に公開され、故ヒース・レジャーが狂気のジョーカーを演じて大きな話題を呼んだ『ダークナイト』の日本での興収が約16億円。決してそれと地続きの世界を描いているわけではないが、今回の『ジョーカー』の50億円超えがいかにすごいことなのかがよく分かる。
なぜ本作がここまで広く日本で受け入れられたのか?平田は自身も含めて「誰もがみな、“ジョーカー”な部分を持っているんじゃないか?」と語る。

「やっていることは褒められたことじゃないけど、どこか共感してしまう部分がある。

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