2024年2月24日 21:00
【対談】CRYAMY・カワノ×時速36km・仲川慎之介「今回のツアーで呼んでいるのは特にリスペクトするバンド。その中でも慎ちゃんは特別です」
でも彼らは本当に100%それをやるというか。だから今回、音楽性がガラッと変わったアルバムもある意味めちゃめちゃ彼ららしい。彼らが彼らをまっとうしているっていうのがCRYAMYの形だと思うから、そういう意味ではめちゃめちゃCRYAMYらしい音源だなって思います。
── そういうカワノさんが危なっかしいなって思うことあります?
仲川ありますね。しょっちゅうというか、ずっと危なっかしい(笑)。こいつらが自分で課した「裸でいる」という縛りによって、どんどん命を削る方向に進んでるから、そういう意味では、自分らで危なっかしいっていうのを自覚しながら、あえて崖際を歩いている感じ。
カワノそれはめちゃめちゃ自覚してるよ。自分らが一番「死にそうだ」っていうのを自覚していながら、ずっと死にそうなところを歩いている。
仲川だから危なっかしいなと思いつつも、アドバイスは何の意味もないっていうのも分かっているので、何もしないんですけど。
── なるほど。逆に近くで見ていて、カワノさんが一番健全な状態というのはどういう状態なんですか?
仲川これもだから言ってしまえば今なんですよね。この死に際というか、ずっと背水の陣を組んでいる状態っていうのが、こいつにとってというか、CRYAMYをやっている音楽家である今のカワノにとっては一番健全なんだなっていうのを、皮肉にも思ってしまう。