くらし情報『アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【前編】~台詞と歌の一体感と、童謡のような懐かしさは“狙って”いた』

アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【前編】~台詞と歌の一体感と、童謡のような懐かしさは“狙って”いた

それを分析して取り入れて作ったから、今回の楽曲に懐かしさを感じてもらえるのだと思います。

「再演を重ね、これからゆっくり100点にしていきたい」

――“台詞と歌の一体感”に加え、“音楽の統一感”というのも、通して観て初めて見えたものでした。楽曲のバリエーションは豊かなのに、作品全体がひとつのトーンでまとまっているのは、印象的なモチーフが繰り返し登場しているからかと思います。1曲目の《この世界のあちこちに》イントロ冒頭の、あのたった5音のモチーフはどのように生まれたものなのでしょうか?

アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【前編】~台詞と歌の一体感と、童謡のような懐かしさは“狙って”いた

ミュージカル『この世界の片隅に』より©こうの史代/コアミックス・東宝製作:東宝
ミュージカルの音楽を勉強する中で、モチーフを効果的に散りばめていくことの重要性は感じていたので、今回も絶対必要だなと。私が好きな、その作品を象徴するような強いモチーフってだいたい短くて、かつオープニングのド頭に来てるんですよ。だから今回も、5音以上は要らないなと思っていくつか作って、その中からド頭のシーンに合ったモチーフを採用しました。

――あのモチーフは、そのままの形だけではなく、反転した形でも随所に登場していますよね。

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