くらし情報『アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【前編】~台詞と歌の一体感と、童謡のような懐かしさは“狙って”いた』

アンジェラ・アキ、『この世界の片隅に』とミュージカル音楽を語る【前編】~台詞と歌の一体感と、童謡のような懐かしさは“狙って”いた

それもやはり、お好きなミュージカルを参考にされてのことですか?

いえ、それは私の感覚ですね。最初はそのままの形であちこちに散りばめていたんですが、ちょっと多すぎるかなと思って反転させたんです。すずの知っていることが語られるシーンではそのままの形、すずの知らないところで何かが変わっていくシーンでは反転した形で使っています。そんな凝ったことをしても誰も気付かないと思ってたから、気付いてもらえてうれしい(笑)。

――気付く気付かないにかかわらず、温かく優しいあのモチーフが全体を貫いていることは、誰もが心地良く感じていると思います。ある歌のメロディーの一部が、別のシーンの台詞のバックで流れているということは、この5音モチーフに限らず結構ありますよね?

そうですね。たとえばすずと周作の《醒めない夢》の「まるで夢の様に」部分のメロディーを、すずとリンのシーンで、周作の存在を感じさせたい時にひっそりと入れていたり。リンの《スイカの歌》も実は、そのままの形や反転形で色々なところに登場しています。
もっとマニアックなところで言うと、《この世界のあちこちに》の「この世界の朝焼けに」部分のハモリのあるパートが、《醒めない夢》の「あと少しこの夢を見させて」

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