くらし情報『スタジオジブリの過去作はどのように“デジタル化”されたのか? スタッフが語る』

2020年2月12日 07:00

スタジオジブリの過去作はどのように“デジタル化”されたのか? スタッフが語る

ノイズを消すとすごい緊張感で「あ、これは間違ったことをやっているんだな」と。そこで当時にミックスを担当した方にも相談しながらノイズを戻してみて……そういうことを繰り返して現在の方法に行きついているんですよね。

―本作も意外と音が鳴っていない瞬間が多いですよね。

古城そこは家でテレビで観ていたりすると、なかなか気づかないところですよね。

―これまでにお話いただいた方針はジブリ作品すべてのデジタル化に貫かれていますか?

奥井そうですね。宮崎や鈴木(敏夫プロデューサー)の考え方がそうだということもありますけど、現場としてもそこが目標になっていると思います。

―日本だとジブリ作品はテレビ放送を通じて観る方が多いと思うのですが、海外では映画館でジブリの過去作がしばしば上映されているようです。

古城そうですね。
最近だと中国本土で『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』が大規模公開されましたが、あれはこれまで上映がなかったからです。それ以外だと、過去作の大きな企画上映をやっている所もあるようです。たとえばいま、北米で月に1作、数百スクリーンで過去作を上映しているんですけど、それは全部DCPです。

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