2024年2月16日 18:00
a flood of circle、ドミコを迎えたツーマンライブ3日目 極上の宴を繰り広げた夜【ライブレポート】
その余韻からシームレスに始まった「深海旅行にて」はハリのある歌声、キレを増すギターにドラム、どこまでもロックンロールであり、サーカス的な多彩なニュアンスがたまらない。もっと駆け上がってくれ、と観客も声を上げ、より熱狂が高まったところへひとクセもふたクセもある「united pancake」を投下し、締めくくりにはさかしたの咆哮も決まった「なんて日々だっけ?」。複雑にフレーズも絡み合うがとっ散らかることなく、狙いは正確。観客を巻き込みながらグルーヴィーでポップなサウンドを展開。最後まで独創的でありながらロックの真髄を射抜くサウンドを披露してくれたのだ。
迎え撃つフラッドは「おはようございます、a flood of circleです」という佐々木の挨拶から「Are You Ready?」と狼煙を上げ、ドミコの妖艶な空気感とつながるような「Flyer’s Waltz」で口火を切る。佐々木が荒々しく〈覚悟出来てんだろ 次は お前が飛んでこい〉と歌ったようにテンションはいきなりマックス。観客も拳を突き上げてその姿勢を称賛し、いい熱気が広がっていく。
もちろん、だからと言って攻め手を緩めるようなバンドではない。