ディーン・フジオカの背中を押すもの「生きていくためにやってきたことが、自分の命題のようになっている」
むしろひとつイメージを挙げるとしたら「挑戦を続ける人」だ。
「今まで『新人』と言われたことは4回ほど……いや、考え方によってはもっとかもしれないですね。国を変えてきたり、言語圏を変えたり。同じ言語圏にいたとしても、俳優もあれば、映画監督やプロデューサー、音楽なら歌うこと、曲を作ること、プロデュースすること、と、世界との向き合い方が変わります。そうやって、新しい自分の在り方や、世界との関わり方を続けてこざるを得なかったんです」
それは、サバイバルだ、と続ける。「今、改めて振り返ると、生きていくためにやってきたことが、自分の命題のようになっているのかな、と」。
「生きていくために必要なことをやらざるを得なかったから、その結果、いろんな経験、視点というのかな……自分の中でも、ときに相反するような価値観が同時に存在するようになりました。それが、今、自分が新しいことを挑戦しようとなったときに背中を押してくれています。
今回のように、ひとつの役として自分の居場所を作ってくださる関係者の方だったりとか、その辺はある意味、需要と供給のバランスがあると思うんですよ。どちらか片方だと、やっぱり不具合が出てくるし、成立しません。