松坂桃李・仲野太賀の『あの頃。』「実はいいことばかりじゃない俳優の仕事も捨てたものではない」
って思っていました。その自分がまさか、先輩のファンの役を演じるとは、運命的なものを感じますね。
――仲野さんは若い年齢で事務所に入っていますが、気恥ずかしくなるような「あの頃。」はありましたか?
仲野もちろん、気恥ずかしくなることを高校時代は平気でやっていましたね。僕は部活もやらずにいつも友達と一緒にいたんですが、その頃なぜか胴上げが仲間内で流行っていて。
――胴上げ!?
仲野渋谷のセンター街とかで、意味もなく胴上げし合うんですよ。それが楽しくて楽しくて。でもある日、友達に胴上げされているときに、事務所のマネージャーが通りすがって、バッチリ目が合ってしまいました。「え?仲野くん?」って口をあんぐり開けていらっしゃいましたね。
後日、事務所に呼ばれたら、案の定胴上げ禁止令が(笑)
――無駄なパワーがあふれて仕方なかったことが、伝わるエピソードです。
仲野10代の僕の事務所での印象は、何しでかすか分からないから、悪かったと思います。もう今は胴上げをしたくてもできないですけど(笑)
――ちょっとシリアスな話になってしまうのですが。新型コロナウィルスの流行で、約1年も大きなリスクとストレスを皆で抱えている今、「エンターティメントの力」