2022年10月20日 18:00
じわじわと感動し力が湧く作品が当たる、そんな演劇界を作りたい ホリプロ堀義貴会長×梶山裕三制作部長に聞くミュージカル『バンズ・ヴィジット』の魅力
堀でもたまに、僕が反対したのにやることもあるでしょう?
梶山あ、そんなことありましたか?(笑)僕は知らなかったです。すごい会社ですね(笑)。
――自由な社風と会長の決断力が、ホリプロ作品の幅広さにつながっているのですね(笑)。話を出資に戻すと、その後ホリプロは、ダイアナ元妃を描くミュージカル『Diana』(2021年11~12月ブロードウェイ)にも出資されています。
堀ビギナーズ・ラックと言うんでしょうか、『ディア・エヴァン・ハンセン』と『バンズ・ヴィジット』が連続して当たったことで、また次の話がいくつか来たんです。あまり興味を惹かれるものがなかったなかで、ロイヤル・ファミリーが題材なら日本でやれる可能性があると思って選んだんですが、幕が開いたら痛快なほど酷評でね(笑)。収録されてNetflixでも公開されたから僕も観たけれども、日本でやれるような作品ではなかった。でもあんまり次々と当たっても不安になりますから、“厄落とし”ができたようで、悪い気持ちではなかったですよ(笑)。
同じ時期にもう1本、『Sing Street』というミュージカルにも出資したんですが、あれはもう開いたんだっけ?
梶山ブロードウェイを目指して、つい先日までボストンでトライアウト中でした。