2024年4月23日 12:00
きらぼし銀行と中央大学がタッグ結成。「スポンサーではなく、パートナー」
中でもチケット完売最長記録を持つマイナーリーグのデイトン・ドラゴンズの試合の勝ち負けに頼らない集客術の話は衝撃でした」
大学時代陸上競技に打ち込み、今も走り続けている藤井氏は陸上界の課題をこう挙げた。
「陸上競技のサステナビリティが問題だと感じています。陸上競技は収益化が難しいスポーツであるが故に運営母体の陸連は学校の先生、競技会の運営は先生や生徒をはじめとしたボランティアで成り立っています。
また実業団に行った友人からは『走れなくなった時の将来が心配』という話をよく聞きます。他のプロスポーツと違って実業団選手の給料はサラリーマンとほとんど変わりません。その中で他のスポーツと同様にアスリートのセカンドキャリア問題が降りかかるとなると、陸上競技を続けたい学生が生まれにくくなっているのではないかと思います。
これらの課題に対して、私は街づくりに関わる社会人として、陸上競技場を街にとってどのように価値あるものにできるか考えていきたいです。現状では陸上競技場は市民に開いた場所ではなく,競技者のための場所になっており,陸上競技場に行くことのない方も多く存在すると思います。
スポーツイベントを通して飲食業や宿泊業が盛り上がるように,陸上競技場でも“街に開けた運動場”という価値を生み出すことができれば、陸上競技の運営にもっと企業や住民を巻き込むことができ、将来的に競技を盛り上げていくことができるのではないかと考えています」