吉沢亮の“自信を保つコツ”「死ぬほど準備する。本番になったら忘れます」
ただそこにいて、ほかの役者の動きを受けながら、自分の芝居を決めていく。そのほうが現場で臨機応変に動きやすいと、気づいたのだという。「相手のセリフの言い方ひとつとっても、台本で読んだときの印象と、現場で合わせたときとでは違う」という吉沢の解釈は、15年の経験に由来する柔軟性に満ちている。
『青天を衝け』以降も、吉沢はドラマ『PICU 小児集中治療室』(2022/フジテレビ系列)や映画『ファミリア』(2023)、『かぞく』(2023)など多くの現場を経験している。確かにそのどれもが「そこに存在する」ことの意義を問うている作品であるように思える。
準備はしっかり。本番では「忘れる」
『キングダム』シリーズは、グッと全身に力が入るようなアクションシーンや、その勢いに圧倒される壮大な戦のシーンも見どころの一つ。本作をはじめ、数々の実写化作品でメインを張る吉沢自身、どうやって日々のプレッシャーに打ち勝っているのか。
「僕はもう、基本的にあんまり、自信がないタイプなので」と、そっと笑いながら教えてくれる。
「完全に自信がない状態だけど、やってみないとわからないですから。やるしかないんです。