【対談:岸谷香×馬場俊英】「想像される100倍くらいおもしろいステージができるんじゃないでしょうか」
やはり場面場面で戦ってきたミュージシャンなんだなという印象を持ちました。
ほんの数時間で、“テレビで見ていた人”から、“一緒に演奏する音楽仲間”みたいになって、本番がますます楽しみになり、「M」のコーラスを作ったんですよ。
当日はもうひとり、広沢タダシという男性のシンガーソングライターがいて、男性で二声なので、あまり重くなるのもうっとうしいかもしれないと思いながら、でもこの日だけのバージョンでやりたいなって。
岸谷そうやって考えてきてくれるのが、うれしかったですし、テンションが上がりました。せっかく出会ったんだから、どうせなら、観たことも聴いたことのないものをやるほうが楽しいですから。
――「ハッピーマン」はどういう感じでやったんですか?
馬場バンドでやって、僕が少しメインも歌わせてもらって。
岸谷優しい声でね。
馬場女性でロックでギターが炸裂して、というタイプの曲って、あまりないので、演奏していて楽しかったです。
岸谷さんはロックのアイドルがいたんですか?
岸谷いえ、私はもともとピアノをやっていたんですね。なので、クラシックも含めて、幅広くいろいろなジャンルの音楽を聴いていました。