史上最速!公開10日で興行収入100億円を越えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、歴史的大ヒットの要因を掘り下げる
洋画の大作、話題作が相次いで公開延期になり、全国公開規模の作品が、『TENET テネット』(すでに日数を経ている)などを除いてなかったこと。このような背景のもと、シネコンは『鬼滅の刃』を多スクリーン、多上映回数という編成を比較的スムーズにすることができたのである。もちろん、同時期に公開されている作品は多い。コロナ禍ゆえにできた超拡大上映だったとはいえ、本来、もう少し上映回数があってよかった作品も、当然あったことだろう。その点は、指摘しておきたい。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編鬼滅の刃』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
注目は『千と千尋の神隠し』が持つ歴代興収1位(308億円)を越えるか、どうか
さて、このような歴史的なスタートを切って以降、早くも公開2週目を迎えた。冒頭の100億円突破の数字を具体的に言えば、25日時点で動員798万3442人・興収107億5423万2550円である。100億円突破のこれまでの最速記録は、宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』がもっていた25日。
15日も上回った。2週目(10月24、25日)の数字に驚愕した。動員が227万2836人・興収30億4144万8750円。