史上最速!公開10日で興行収入100億円を越えた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』、歴史的大ヒットの要因を掘り下げる
3週目の時点で2週目のような落ちの少ない興行が展開できれば、『千と千尋の神隠し』のような未踏の領域に入りこんでいく可能性が、一段と高くなる。
コロナ禍における歴史的なメガヒットとして、興行史を超えて映画史に刻みつけられることだろう。内容面には一切触れず、今回は興行面のみ、その推移を追ってみた。長年、映画業界はじめ、映画館、各作品の興行をウォッチしてきたが、このような記述をしたのは初めてである。予想だが、今後の展開次第では、また新たな別の分析ができるかもしれない。
「興行は生きもの」との認識をもっている。生きものだから、息をしている。その息は、肉体と精神からほとばしる。
『鬼滅の刃』。内と外に突出する切れ切れの鋭い刃のなかに、生きものの息吹が溢れ返っている。
プロフィール
大高 宏雄(おおたか・ひろお)映画ジャーナリスト。1992年から独立系作品を中心とした日本映画を対象にした日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を主宰。キネマ旬報、毎日新聞、日刊ゲンダイ(デジタル)などで連載記事を執筆中。著書に『昭和の女優 官能・エロ映画の時代』(鹿砦社)、『仁義なき映画列伝』(鹿砦社)など。
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