2022年5月18日 07:00
昆夏美×屋比久知奈 キム役対談【『ミス・サイゴン』連続インタビュー第1弾】
撮影:近藤誠司
コロナ禍による全公演中止から2年、『ミス・サイゴン』カンパニーが再び動き出した。『レ・ミゼラブル』のクリエイティブチームがオペラ『蝶々夫人』の物語をベトナム戦争下のサイゴンに置き換えて描き、1989年にロンドンで誕生して以来世界中で上演されている超大作。日本初演30周年記念公演となる今回、ヒロインのキムを演じる3人のうち、2014、2016年公演からの続投となる昆夏美と、初役の屋比久知奈に意気込みを聞いた。
憧れ、憧れられて巡りあったキム役
――『レ・ミゼラブル』のエポニーヌや『ネクスト・トゥ・ノーマル』のナタリーをWキャストで演じるなど、何かとご縁のあるおふたりですが、そもそもの出会いは?
昆初めて会ったのは、『D23 Expo Japan 2018』というディズニーのファンイベントです。ディズニー映画の吹き替えにスポットを当てたコンサートで、屋比久ちゃんがモアナ(『モアナと伝説の海』のヒロイン)、私がベル(『美女と野獣』のヒロイン)のナンバーを歌って。
屋比久私はその前から舞台をたくさん拝見していたので、「憧れの昆夏美さんだ…!」って。実際にお会いしたら人柄も本当に気さくでさっぱりされていて、尊敬する大好きな先輩です。