2021年11月12日 07:00
草彅剛、再び挑む『アルトゥロ・ウイの興隆』で、さらに不気味に人々を熱狂させる
ってシャウトして、何やってるんだろう、支離滅裂だなと思うんですけど。でも、「これはショーとして演じているんですよ」という世界だからハチャメチャができるというか。そこに白井さんの言う“異化効果”というものがあるらしいので、ステージで暴れまくって、不気味な熱狂が生まれたらいいなと思います。
扉がどんどん開いていく感覚
――ウイの右腕とも言えるローマを演じる松尾諭さんとは、同じ白井さん演出の『バリーターク』(2018年)からご一緒されています。
実はその前にドラマでも共演したことがあったんですけど僕は覚えていなくて(笑)。僕のなかでは、『バリーターク』が新しい出発をして初めての仕事だったので、そこに一緒にいてくれた人っていう印象が強いんです。だから今も、すごく心強いというか。それこそラグビーをやっていて体幹がしっかりしてる人だから何でも受け止めてくれるし。
ちょっと疲れたなと思ったら、松尾くんを見て元気を出しています。
――そもそも今作の初演のときは、『バリーターク』で白井さんとご一緒されてこれまでにない感覚を覚えて、また白井さんとやりたいと思って引き受けられたそうですね。
『バリーターク』も台本を読んだときは訳がわからなかったんですけど(笑)