2023年7月3日 08:00
高橋文哉の成長するための“マインドの持ち方”「壁を壁と思わなければいい」
――高橋さんの世代でも、「交換日記」はすんなりと入ってきましたか。
僕が中学生ぐらいの頃は、まだそんなにスマホを持っていなかったですし、学校にも持っていけなかったんです。なので、まだ文字でのやり取りは身近には感じてはいました。でも交換日記自体はやったこともなかったですし、少し前の連絡方法というか。掲示板みたいなイメージはありましたが、こんなに高校生たちが可愛らしく使えるものなんだな、と知ることができたので、その親しみやすさが魅力ではあるなと思います。
――作品の中で交換日記を体験してみていかがでしたか?
相手が文字に吹き込む感情はもちろん見えてはこないですが、デジタルよりも感じ取れるものがあるなと思いました。それこそ書き間違えてくしゅくしゅっと消しているのですら、すごく愛おしく想えるような、そんな魅力が詰まっているのが交換日記かなとは思っています。書いているときの瀬戸山の感情だったり、返事が来ていないか見に行くときの感情だったりとか、入ってなかったとき、「あれっ?」って少し心配になったり、という今にはない恋愛模様はいいなとシンプルに思いました。
(C)2023「交換ウソ日記」