リアリティーホラー『ザ・ウォッチャーズ』が描く“真のテーマ”とは?
リアリティーホラー『ザ・ウォッチャーズ』が描く“真のテーマ”とは?
M・ナイト・シャマランの愛娘イシャナ・ナイト・シャマラン監督が手がける“覗き見”リアリティーホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』が公開されている。
本作は謎に満ちた設定と、圧倒的な恐怖が描かれるが、その先には観客が予想もしなかったドラマ、深みのある展開が待ち受けている。すべての謎がわかってもさらに観たくなる、観終わったあとも少し立ち止まって内容を振り返りたくなる『ザ・ウォッチャーズ』の魅力と注目ポイントとは?
※この先、少しだけ映画の後半以降の展開に触れています。
本当の恐怖は“心の中”にある。
本作では、地図にない森にある奇妙な建物に誘われた主人公ミナと3人の男女の物語が描かれる。夜になると彼らはガラス貼りの部屋に入り、正体不明の“何か”に監視される。彼らを監視しているのは“何もの”なのか? なぜ部屋は鉄の扉で守られなければならないのか?
映画の前半は彼らを監視する“何か”の恐怖が様々な状況で描かれる。彼らが夜になると逃げ込む建物は、彼らを監視する“ウォッチャーズ”からミナたちを守る役割を果たす一方で、彼らはその部屋から出ることができない=監禁する機能も持っている。