くらし情報『リアリティーホラー『ザ・ウォッチャーズ』が描く“真のテーマ”とは?』

リアリティーホラー『ザ・ウォッチャーズ』が描く“真のテーマ”とは?

そこにいると人は危険から守られる。しかし、一度そこに入れば自由に出ることはできない。外にいると危険にさらされる。しかし、安全な空間に入った者は常に監視される。

この設定はとても現代的ではないだろうか? 本作は単に“正体がわからないから恐ろしい”でも“凶暴なものが恐ろしい”でもない、奇妙だが多様な解釈が生まれる状況・設定から生まれる恐怖を描いているのがポイントだ。

さらにこの映画に登場するキャラクターは誰もが複雑な過去や悩み、問題を抱えており、そのことが“ウォッチャーズ”との関わりの中で増幅され、さらなる恐怖を生み出していく物語になっている。

リアリティーホラー『ザ・ウォッチャーズ』が描く“真のテーマ”とは?


主人公のミナはこの森に来るまで、孤独に暮らしていた。ペットショップで働いているが、夜になるとなぜか変装してバーに出かけ、“自分ではない人間”として振る舞う。
なぜ、そんなことをするのだろう? さらに彼女は家族との関係がうまくいっていないようだ。

ミナが森で出会った年配の女性マデリン、いなくなった夫との再会を望むキアラ、未熟で衝動的な青年ダニエルもまた内面に問題を抱えている。

彼らの抱える内面の不安や問題、恐れは、監視されることで、この森の中で“何か”と対峙することでより深くなっていく。

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