「勇気やポジティブさを伝えたい」工藤晴香、自身のルーツを昇華させた新作『POWER CHORD』を語る
── とても暖かくて優しい声でした。
工藤そうですね。バラードなので、優しく囁くような。距離感が近いラジオの雰囲気を意識して歌いました。
── 「Magic Love」では、初の作曲に挑戦しています。
工藤ステイホーム期間中に、予定していたライブの延期もあって不安を感じていたときに、外で子供たちがすごく無邪気に遊んでいるのを見たんです。世の中を今の子供たちがどう思ってるかは分からないけど、自分の子供時代を思い出した時に、毎日がすごい楽しくて、公園に行っては缶蹴りを無限にしていたなって。子ども時代は、隣町の公園に行くだけでも冒険で、そういうことを思い出した時に“子供になって作ってみよう”と思ったんですよね。
毎日が新しくて、毎日が冒険という、“ピュアな心になろう!”と思って書きました。── そこは自然とイメージして制作に取り掛かれましたか?
工藤声優の仕事をさせて頂いているからかもしれませんが、すぐイメージできましたね。歌詞は曲を書いてる途中に思い浮かんだ言葉を書き留めて。
── 実際に音楽の魔法にかかったような素敵な楽曲で、ギターソロもカッコ良く仕上がってました。
工藤実際は超シンプルなパワーコードで作って、アレンジはいつもお世話になっている平地さんにお願いしたんですけど、理想の曲が返ってきたので、“さすがだな!”と思いましたね。