「勇気やポジティブさを伝えたい」工藤晴香、自身のルーツを昇華させた新作『POWER CHORD』を語る
私も将来のことを考えた時に、年齢で言われることが多かったので、自分でもすぐ決めつけちゃうところがあって。自分に対しても、自分と同じように感じてる人たちにも、“年齢なんか気にすんな!”と言いたかったんですよね。何をするにもやりたいことに関して、“他の人や意見は関係ないよ”って伝えたいんです。新しいことに挑戦することは悪いことではないし、いつだって人生スタートラインが切れる。この曲をずっと歌い続けるんだろうなと思った時に、後の自分を支えてくれる曲にもなるんじゃないかとも思って書きました。
「Magic Love」では初の作曲に挑戦
── 今作は背中を押してくれるような曲も多いけれど、「君へのMHz」も孤独に寄り添ってくれる曲でした。工藤さんにとってラジオってどんな存在?
工藤もともと、趣味でよく聴いてました。ステイホーム期間中にラジオだけはいつも通りに放送していたので、すごく救われました。
改めてラジオの良さを発見したんですけど、この曲の《夜明けが近づいてる》って歌詞は深夜番組の後に早朝の番組が流れる時に感じた思いというか、“夜はいつか明けるんだよ”ってことを伝えたくて。部屋で一人で聴いていても、私と同じように今ラジオを聴いている人が日本中にたくさんいるんだと思うと、“一人じゃないんだよ”って気付けたし、ラジオの暖かさみたいなものがあるなって感じます。