「勇気やポジティブさを伝えたい」工藤晴香、自身のルーツを昇華させた新作『POWER CHORD』を語る
今回はレコーディングのタイミングでここはスラップ・ベースを入れて欲しいとか、音をバキバキにして欲しいとか、イントロのギターを強くして欲しいとか色々と注文しましたね。今回は歌詞以外で曲と向き合う時間が出来たんですけど、“こういう曲が欲しいな”って思ったら自分でまた作るかもしれないです。
楽しいことも悲しいこともひっくるめて、あなた自身を肯定したい
── 最後の「My StoryMy Life」は歌はじまりの曲で、とても胸に響きました。
工藤私、映画はもちろん好きなんですけど、読書も凄く好きで。映画は絵がある分、想像が出来ないんですけど、小説は凄い想像が出来るからそこも好きな理由で、“こういう家に住んでるのかな”とか、“こういう気持ちだからこういう表情をしてるのかな”って考えた時に、自分が主人公と同じ気持ちになれるし、その人生を生きることができる感覚があって…電車で目の前の席にいる人たちは、きっと私が経験したことないことを経験しているんだろうなと思って。この人たちの人生も一つの小説みたいなものだし、私の人生も誰かからしたら小説みたいなものなのかなと思った時に、それを曲に出来たら面白いなと小説をテーマに書きました。