2022年8月1日 12:00
道枝駿佑を好きにならずにいられない。映画『今夜、世界からこの恋が消えても』現場レポート
しかし、映画では前田航基が演じる善良なクラスメイト・下川が嫌がらせを受けているとなれば立ち上がり、また真織が苦しんでいることを知れば、彼女のために尽力しようとする。正義感は強いのかもしれないが、そういうことでもないのだろう。ただ、目の前のことを見過ごさず、真摯に受け止める。誠実に向き合う。そここそが、道枝に重なる。
重たい前髪からのぞく、道枝の目の真っすぐさに引きつけられる
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撮影現場の様子
クランクインから撮影日としては5日目となった2月6日。この日は台本上のセリフのやりとりがある芝居場が初めて収められた日で、千葉県にある高校を借りて教室シーンの撮影が行われていた。
前出の下川と透が朝の教室で会話を交わすシーンに始まって、真織が透に放課後の教室で交際の条件を語るシーン。
状況と心情の説明をする三木監督の顔を真っすぐ見ながら、しっかり「はい」と返事をして反応する道枝。
そこでどんな芝居と表情を見せていたかは、ぜひスクリーンで確かめてほしいが、象徴的なのが透の前髪だ。三木監督曰く、「引きの画では見えなくて、寄りの画で見えるくらい」の加減で目を覆う、前髪のかかり具合。見えないと見たくなる。