PURIKURA MIND・石ツ瞭斗インタビュー「もっとエンタメをやらなくちゃいけないと思ってます」
まあ結局、今も大して変わってないんですけどね(笑)。バンドやってて得なことってあまりないし、親も心配するし。
地元の友達はちゃんと就職してるのに、僕は東京でフリーターやりながらバンドをやって。100人、200人集めるくらいは頑張ればやれるだろうけど、その先は才能や他と違う発想がないと上にいけないんですよ。バンドやっててよかったとか、まだ思ったことないですね。――最後の「漫画」については?
地元の友達で”両親が漫画家”ってヤツがいて。兄貴も絵が上手いんだけど、そいつは本当にダメで、何もしないんですよ。仕事もしてないし、借金だらけだし、友達も少ない。
でも、そいつがいてくれることで僕は誇れない自分を守れる感じがあるんです。なので〈貴方に一人きりで居て欲しいよ〉って歌ってるっていう、めっちゃ最低な歌で(笑)。
――何もしてないダメなお前を見て安心したいから、ダメなままでいてほしいっていう……確かにひどい(笑)。
お客さんに対しても同じようなことを思ってるんですよね。めちゃくちゃ自分を誇れる人は、PURIKURA MINDの曲を聴かない気がしてるので……。「漫画」は僕らのことを理解しようとしてくれる人に〈そのままでいてくれ〉と言ってる歌でもあるんですよね。