2021年12月18日 12:00
ヨーロッパ企画・上田誠「魔窟がそうであるように、演劇も足を運ぶことで観られるものがきっとある」
最初はどうやって稽古しようかと話していたんですけど、スタッフさんが工夫して立体感のある装置を作ってくださって、今はその中で稽古できています。
――ちなみに配役も決まっていますか?
中川晴樹と客演の金丸慎太郎くんが刑事をやって、それ以外のメンバーは魔窟側の人です。九龍城は人口密度が高かったのでそのイメージもあって、みんな何役か入れ替わって演じています。
――音楽は「キセル」が手掛けられて。
既に何曲かいただいてるのですが、すごく面白いですよ。今回は香港の魔窟劇として、「これキセルさんの音楽!?」みたいなものをつくってくださっています。アジアン・ノワールテイストで、めちゃくちゃいい曲です、カッコよくて。
17年ぶりの新メンバー加入で心機一転
――ヨーロッパ企画としては、今年10月に藤谷理子さんが劇団に加入されました。
新メンバーが加入するのは久しぶりですね。
はい。新メンバー加入の影響は大きかったです。僕らの劇団は今23年目なのですが、役者に関しては、劇団6年目には(藤谷以外の)今のメンバーは全員いて、そこから2021年まできているので。このチームで年を重ねていく劇団になるかと思っていたんですよ。